香川県立体育館の写真展の準備を急ピッチで進めております。
もう建物の中に立ち入れなくなりましたが、この建物の素晴らしさを多くの方に伝わる様に、会場構成など上手くまとめようと思います。
下記の日程で行いますので是非お立ち寄り下さい。

香川県立体育館 写真展
「いままで と これから」
【開催期間】
2015.2.21(土)~3.1(日)
【開館時間】
13:00~20:00(close:火.水.)
【場所】
@北浜gallery
〒760-0031 香川県高松市北浜町3-2
香川県の予算をある一側面から捉えてお話をするのは危険かもしれませんが、
あえて香川県立体育館の改修費について分かりやすく説明しようと思います。
昨年度2月に香川県立体育館 耐震改修工事の応札者なし(3回目)で不調となった入札金額は、
「約8億円」(見積徴収型一般競争入札)です。
そこから平成26年度当初予算として、
「約11億円」を計上したけれど、
資材不足と人件費の高騰が予測され入札すらせず改修工事自体を断念。
ソース:産経「丹下氏設計の香川県立体育館9月末閉館 耐震改修など費用高騰」
年表:閉館までの経緯
ここから、仮説の話を踏まえて実際の改修工事費が県民一人あたりに対して、どれほどの負担になるのかを計算してみます。
仮に「11億円」のおよそ倍「20億円」が耐震改修工事費として必要になったと仮定します。
香川県民の総人口は「約100万人」で、その中の約50%「約50万人」がおおよその納税者数です。「20億円」を「50万人」で割り、県民一人あたりの負担額を求めます。
「2,000,000,000」÷「500,000」=「4,000」
上の式から県民一人あたりの負担額は「4千円」となります。
さらに耐震改修工事後おそらく「30年間」は大規模工事は必要ないと予想されます。
「4千円」を「30年」で割り、県民一人あたりの年間負担額を求めます。
「4,000」÷「30」=「133.333…」
上の式から県民一人あたりの年間負担額はおよそ「133円」となります。
この年間負担額「133円」が高いか安いかは人それぞれの価値観だと思いますが、実際の負担額がどの程度であるのかを分かっていて欲しいです。
以下比較になる金額を羅列します。
・缶コーヒー「130円」
・かけうどん1玉平均価格「234円」
・国民一人あたりの年間医療費「約30万円」
・香川県の年間予算「約4,000億円」
・自衛隊最新戦車10式1台「約10億円」
・自衛隊次期配備予定戦闘機F35A型「約150億円」
・高松シンボルタワー「約400億円」
・新国立競技場、当初予算「1,300億円」

先日ご紹介したCASA BRUTUSの取材で来られていた有名デザイナー(トーマス・マイヤー)がディレクターを務めるファッションブランド(ボッテガ・ヴェネタ)のYouTubeチャンネルにて「SAVE JAPAN’S MODERN ARCHITECTURE」という動画がUPされています。
「ホテルオークラ東京(設計:谷口吉郎)」や「日生劇場(設計:村野藤吾)」「国立代々木競技場(設計:丹下健三)」など名立たる日本の近代建築の傑作の中に「香川県立体育館」も含まれています。
とても美しい動画ですので是非ご拝見下さい。
1:57頃に香川県立体育館が出てきます。