「香川県立体育館」カテゴリーアーカイブ

船の体育館(旧香川県立体育館)の報道

先日のA-Fourmでの講演会以来、船の体育館のサウンディング型市場調査に対するメディアの報道が増えてきたのでご紹介します。

Casa BRUTUS 2021/8/26

丹下健三の名建築が、あなたのアイデア次第で生き残る!?

産経新聞社 2021/9/15

丹下建築「船の体育館」 保存か解体か

KSB瀬戸内海放送 2021/9/14

丹下健三設計の「船の体育館」閉館から7年 活用策を民間事業者に募集 香川

 

【報告】「船の体育館」のいままでとこれから―再現計画から再生計画―

2021年9月8日(水)に日本大学名誉教授の斎藤公男(さいとうまさお)先生にお招きしていただき、ZOOMとYouTubeを活用した講演会をいたしました。(動画:約2時間15分)

斎藤公男先生は国立代々木屋内競技場の構造設計をされた坪井善勝さんの元で構造を学ばれた方で、過去に日本建築学会の会長もされていた、日本を代表する構造家です。

今回の講演会は、先生が代表を努めている「A-Forum」にて今後継続して行われる「空間  構造  デザイン研究会」の特別企画として行われたもので、丹下健三が設計した「旧香川県立体育館」の今後について、全国的に注目されていることもあり、建築の構造系の講演会として珍しく先着90名のZOOMでの参加者は定員いっぱいとなりました。

上記のYouTubeにて様子をご覧になれます。

ー以下講演概要ー

モデレーター

斎藤公男(A-Forum) 

パネリスト

「経緯と方向性」名和研二(なわけんジム

「保存運動に向けての状況」河西範幸( 船の体育館 再生の会

「構造計算書から読み解く」田中正史(武蔵野大学)


建築構造を主とした講演会ですが、単に構造だけの話しにとどまらず、まだ先行きが不透明な旧香川県立体育館について、建設的な議論がなされました。

はじめに斎藤先生から今日のこの会が行われるに至った経緯と旧香川県立体育館がどの様な位置づけの建築物なのかを国立代々木屋内競技場や、ご自身で設計された岩手県営体育館の模型写真などを使い説明されました。

画像をクリックするとYouTubeで動画がはじまります。

構造家の名和研二さんからは、旧香川県立体育館など歴史的な建物を将来へ引き継ぐ時に生じる問題点と再生を行う時にクリアしなければならない点を整理し説明されました。

画像をクリックするとYouTubeで動画がはじまります。

船の体育館再生の会代表の河西範幸は、建物の概要、閉館に至るまでの経緯、今までに行ってきた活動の報告を行い。そして再生へ向けた再生計画の発表を行いました。再生計画案は建築構造の専門家の協力の元、修復が困難な既存の屋根を取り払い、エクストリームスポーツ施設へ用途を変更する大胆な計画を提示しました。現在、香川県ではサウンディング型市場調査を行っており、参加される民間事業者への用途変更のアイデア出しの参考となるものになっています。

画像をクリックするとYouTubeで動画がはじまります。

武蔵野大学 田中正史先生からは、旧香川県立体育館の構造設計をした構造家 岡本剛(おかもとたけし)が、どの様な作品を作ってきたのか、そして複雑な形状をしている旧香川県立体育館をどの様に構造設計をしたのかを解説されました。後半では既存の屋根を取り払った時の建物に与える影響をわかりやすく説明されました。

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発表後行われた、ZOOMでの意見交換では大手ゼネコンの内部の方、大学の先生、組織設計事務所の方、書籍の編集をされている方などから、率直なそして非常に貴重なご意見をたくさん頂きました。

画像をクリックするとYouTubeで動画がはじまります。

今回の会をきっかけに再生への機運が高まる事を期待せずには居られない講演会でした。

香川県 旧香川県立体育館サウンディング型市場調査

番組情報「ゆう6かがわ」

6月10日(水)午後6:10から放送の「ゆう6かがわ」にて
香川に戦後に作られたモダニズム建築が現在おかれている問題を取り上げた特集が放送されます。

香川県立体育館の問題についても触れられると思いますので
みなさま是非ご覧ください。

■特集「知ってますか”モダニズム建築”」
http://www.nhk.or.jp/takamatsu/program/003/

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講演会「よみがえる建築」〜失って気づく大切さ〜

この度、昨年9月30日に閉館した香川県立体育館が、どの様に大切な建物であったのかを瀬戸内に数多くある近代建築の歴史を紐解きながらお伝えする、講演会「よみがえる建築」~失って気づく大切さ~を開催することとなりました。

講師にDOCOMOMO Japan 代表で京都工芸繊維大学 教授でもある松隈洋先生をお招きし、戦後70年を迎える今年、失われつつ有る戦後の瀬戸内文化の生成の一翼を担っていた建物たちにスポットを当て、これからを生きる我々が今あるこれら先人たちから授かった物を深く知り、そして将来へバトンタッチ出来る可能性を見出す催しとなります。

今まで瀬戸内にある建物たちを利用して来た、幅広い多くのみなさまのご来場をお待ちしております。

主催
香川県立体育館 保存の会
一般社団法人 日本建築学会 香川県立体育館調査研究委員会
公益社団法人 日本建築家協会 香川地域会現代建築保存再生委員会

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「イベント概要」
題名
「よみがえる建築」~失って気づく大切さ~

日時
5月23日(土)
14:00~16:30

講師
・松隈洋(DOCOMOMO JAPAN 代表、京都工芸繊維大学 教授)

コメンテーター
・平野祐一(日本建築学会 香川県立体育館調査研究委員会 代表)
・カワニシノリユキ(香川県立体育館 保存の会 代表)

場所
・ホテルマリンパレスさぬき 3階 屋島の間
〒760-0066 香川県高松市福岡町2丁目2−1

入場
・無料(先着順ですので、立ち見の可能性もあります)

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