建物と人が再生する場所

一社)香川県建築士会 平成27年度 設計競技
「香川県立体育館のリノベーションの可能性」
※当コンペはアイデアであり、現実に県立体育館が存続する事とは関係ありません。

”障がい者スポーツ施設への改修”
鳥瞰図2
香川県立体育館のリノベーション計画として、障がい者スポーツに特化した介護施設を提案します。

近年、五輪は健常者だけのオリンピックだけでなく、障がい者たちが競うパラリンピックの注目度も増し、限界まで鍛えあげた技術と身体は多くの人たちに希望と感動を与えています。前回の東京オリンピックが開催された年に香川県の屋内スポーツのシンボル的施設として建設された香川県立体育館が、障がい者スポーツ施設として生まれ変わる事は、成熟した社会を示す上で意味のある事ではないでしょうか。

香川県立体育館の周辺は朝日町に香川県立中央病院が移設されたことで、医療、介護に関する施設が集中しています。今後もこの地域は類似の施設の建設が続くことが想定されます。

その様な場所に障がい者スポーツに特化した介護施設がある事は、この地域が障がい者にも優しい街とアピールするシンボルとなるでしょう。そして全国にも珍しいこの施設は、全国から来るトップアスリートを通じて、同様の障がいに苦しんでいる人達に生きる喜びと楽しさを感じさせるでしょう。

外観イメージ
アリーナイメージ”1階から3階アリーナへ行けるエレベーターを設置しバリアフリー化に努めている”
エントランスホールイメージ
配置兼1階平面図
”文字が見難いので抜粋”
・バスターミナル:送迎バスが発着できるバスターミナルを敷地内に設けます。
・駐車場:障がい者スポーツ施設という特性から障害者用駐車場を多く設置します。
・敷地内通路:通路状に既存洗い出しを取り除きバリアフリーに配慮した石貼りとします。
・レストランスペース:周辺に食事をとる店舗が少なく、自然と健常者と障がい者との関わりあいが生まれるでしょう。
・入浴室:半地下の既存スペースを活かし、水中歩行訓練が出来る入浴室とします。
2階平面図
3階平面図
建築計画について
建築家丹下健三の作品であり香川県のスポーツ文化に於いて歴史的に見ても重要な建物であるため、既存建物の外観及び内観の印象的な空間については、極力手を加えないように配慮した。その為、エレベーターの昇降路を除き前回入札不調に終わった耐震改修計画が、おそらく活かせるでしょう。
縦断面図
横断面図


【香川県建築士会からのコメント】
障害者優先のスポーツ施設、最近は障害者が楽しめる為に考案された競技が増え国際的な大会も多く開かれている、しかし国内ではそのような選手が使えるよう配慮された施設は少ない。競技者の強化合宿等に使える用な特別にバリアフリーに配慮した体育館にリノベーションする 事で全日本代表クラスの合宿を誘致する事により県民・市民の方にも障害者への理解も高まる事が期待できる。

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Association for the Preservation of Kagawa Prefectural Gymnasium