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金子正則知事

香川県にこれだけ多くの近代建築があるのは、民選知事第一代で6期24年間という長きに渡って香川の政治の中心にいた金子正則知事の功績があります。

「うどん屋+香川の建築マップ」

金子知事が県政で活躍されていたのは、40年前の事なのでどの様なお姿の方だったのかは、若い世代の人は知らないと思うので顔写真をUPします。
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金子知事は香川県出身のアーティストの猪熊弦一郎と丸亀高校の後輩と先輩の仲で、知事がアートに傾倒して見えるのはその影響が強いからでしょう。

金子正則知事は当時「デザイン知事」「建築知事」と言われていましたが、大きな河川がなく干魃が頻発するために、農作物が育ちにくい香川で田園都市構想を掲げて知事となり、高知の早明浦ダムから「香川用水」を引っ張った人物です。その事は忘れ去られている感がありますが。

金子知事の写真に書いてある「高志低居」というのは金子知事の座右の銘です。志は常に高く、しかし偉ぶったりせず常に謙虚で、という意味の言葉です。

「香川県民みんな親戚であると思うてきた」は米寿の記念の会の時に話された言葉で、その言葉からも分かるように、地元愛あふれる方であったようです。

知事になる前は裁判官で合ったため全国各地の都市で仕事をされていたので、将来の香川県が日本国内の中でどうあるべきかを常々考えていたそうです。

来庁された客人との昼食は必ず「うどん」だったそうで、香川がうどん県と言われる基礎を作ったとも言われています。

高松の街は高松空襲で玉藻公園と栗林公園以外の97%が焼土と化した為、新しい都市を形成するのに金子知事の様な県民に先見性のあるビジョンを示しながら未来へ希望を与える人物が必要だったとも言えます。

今こそ香川県はアート県と謳ってPRしていますが、金子知事がいなければ瀬戸内国際芸術祭も開催されなかったでしょう

金子知事については金子の人生を綴った著書「高志低居」という本に詳しく書いてありますが、残念ながら絶版です。香川県立図書館に行けば借りることが出来ますので、ご興味のある人は是非読んでみてください。
金子正則Wikipedia


2016年9月4日(日)まで高松市歴史資料館にて金子知事の収集されていた品々や書物も展示されている展覧会が開催中です。
瀬戸内国際芸術祭2016パートナーシップ事業第71回企画展
「心を豊かにするデザイン-讃岐民具連とその時代-」
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「新しい香川県立体育館について」

「香川県立体育館 保存の会」は丹下健三が設計した香川県立体育館の保存存続を強く希望していますが、その香川県立体育館が現在の県民ニーズに十分にお答え出来ているとは思っておらず、文化的価値から他の用途でも建物を存続させて欲しいと考えています。その立場から新しい香川県立体育館の建設については反対の立場ではなく、それぞれ別のこととして考えて頂きたい所存です。

先日、新香川県立体育館の建設候補地として高松市が県へサンポート地区を要望したとニュースが有りました。
誰が高松の都市計画を考えてるのか知りませんが、新しい香川県立体育館を作るのならサンポート周辺ではなくサンメッセ香川周辺の県の持っている土地を使う方が懸命だと思います。
香川県立体育館/サンポート地区を要望/高松市長、知事に/建設地の条件満たす


【サンポート周辺が抱える問題点】
1.埋立地なので、地盤工事に関わる工事費が高くつく。
2.ことでん新築港駅及びことでんの高架工事の撤退により、周辺の交通渋滞が未解決。
3.景観的に考えて瀬戸内国際芸術祭の式典や作品展示が行えなくなる可能性

「1.埋立地なので、地盤工事に関わる工事費が高くつく。」
サンポートに有るシンボルタワー及び合同庁舎の工事において地下水が止まらず工事が難航した。また災害時拠点となるため津波被害も想定して県立中央病院のような大規模な地上げ工事も必要となる可能性がある。

「2.ことでん新築港駅及び高架工事の撤退により、周辺の交通渋滞が未解決。」
JRとことでんの駅が近く、交通の便が良いと言われているが、四国内に住んでいる人の殆どは車をメイン交通として使っているので疑問。
キャプチャ1↑計画されていたことでん新築港駅と高架工事のマップ↑

築港駅周辺の整備計画については、周辺の交通事情を考えると、再整備を検討してもらいたいところだが、高松市は玉藻公園の整備も進めているので、景観の観点から妥当性を見究めないと可怪しいことになります。
キャプチャ3

「3.景観的に考えて瀬戸内国際芸術祭の式典や作品展示が行えなくなる可能性」
想定されている観客数が5000人規模と言われています。おそらく建物だけでも100Mx100M以上の大きさが必要で、高さは最高部で30Mくらいになるのではないのかと思います。
それだけの大きさの1つの建物をサンポート周辺に建てて、近隣マンションエリアの地価の下落や景観の破壊に対する近隣問題は発生しないのでしょうか?
キャプチャ5


【サンメッセ香川周辺に建てるメリット】
計画道路(大田)高圧縮1.すでに更地として3万㎡の県所有の土地がある。
2.高松自動車道 高松中央ICが近くにあり、県内外からのアクセスが容易
3.東西に幹線道路を繋ぐ都市計画道路を建設中
4.琴電琴平線も比較的近くを通っており、新駅を作れば鉄道からのアクセスも容易
5.IT企業がデータセンターを建設するほど安定した地盤、埋立地に作るより遥かにマシ
6.新高松市立病院が建設中、災害時拠点としてスムーズな連携が取れる


サンメッセ香川周辺に建てる場合、地盤のことを考えればサンポート高松に建設するコストより相当安くなると思います。そして浮いたお金で丹下健三設計の旧香川県立体育館を改修してくれれば尚良し、また県民の安全安心の事も考えれば最良の選択となるのでは。


いくつかの方からコメント頂いたのでコピペしておきます。

・工学部やインキュベーション施設が多いので、運動不足の技術者たちが体育館のジムに通うことで、体力勝負の開発が進展して、イノベーションが起こりやすくなる。
・サンポートのなーんにも無い感じがいいのに・・・
・分かりやすかったです!なるほど!
・サンポートな、駐車場が高いのがネック
・せっかく他県には無い良い場所なのに。どこでもあるような風景にしてどうするのでしょう
・ 防災の観点でもNGだな。県立中央病院もサンポートもそれらは、大丈夫だが、そこにアクセスする道が液状化現象でNGになるのでは。サンポートはどうなのかなぁ???
・香川県民でなく、香川ファンの立場ですが、あそこに体育館とかやめて欲しいですね〜。いろんなイベントでも使えるような多目的スペースになる公園として整備したらいいのに。
・フレキシブルに使える原っぱが一番良いけど、それでは儲からないゼネコンが建てよう建てようとするんだろうねぇ。
・どなたかも言ってますが専門家じゃなくても防災的に全くアホらしいところに建てるんだね。まぁ津波が関係ない地域だと、人間の狭い想像で言うとしてもそれでも水をかぶる事はあるだろうになぁ。
・サンポート案は建築出身じゃなくて、金融屋出身の考えそうな印象を受けますね。噂ではアリーナと聞いたので、多分県外からの利便性と稼働率だけで考えたのでしょう。香川だと、何処に作っても稼働率が上がらずに赤字の垂れ流しになるので、敢えてサンポートでは無くて良いと思います。建てることには賛成ですが。そもそも、一通り公共施設の建替えも落ち着いてきているので、高松市のまちづくりに対してこれからの100年を見つめ直す時期かなと思います。プロポが発表された後だと時すでに遅しなので、今の段階から四国新聞等の地元のメディアが市民を巻き込んで議論し始めてくれたらなと思っています。

番組情報「ゆう6かがわ」

6月10日(水)午後6:10から放送の「ゆう6かがわ」にて
香川に戦後に作られたモダニズム建築が現在おかれている問題を取り上げた特集が放送されます。

香川県立体育館の問題についても触れられると思いますので
みなさま是非ご覧ください。

■特集「知ってますか”モダニズム建築”」
http://www.nhk.or.jp/takamatsu/program/003/

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講演会「よみがえる建築」〜失って気づく大切さ〜

この度、昨年9月30日に閉館した香川県立体育館が、どの様に大切な建物であったのかを瀬戸内に数多くある近代建築の歴史を紐解きながらお伝えする、講演会「よみがえる建築」~失って気づく大切さ~を開催することとなりました。

講師にDOCOMOMO Japan 代表で京都工芸繊維大学 教授でもある松隈洋先生をお招きし、戦後70年を迎える今年、失われつつ有る戦後の瀬戸内文化の生成の一翼を担っていた建物たちにスポットを当て、これからを生きる我々が今あるこれら先人たちから授かった物を深く知り、そして将来へバトンタッチ出来る可能性を見出す催しとなります。

今まで瀬戸内にある建物たちを利用して来た、幅広い多くのみなさまのご来場をお待ちしております。

主催
香川県立体育館 保存の会
一般社団法人 日本建築学会 香川県立体育館調査研究委員会
公益社団法人 日本建築家協会 香川地域会現代建築保存再生委員会

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「イベント概要」
題名
「よみがえる建築」~失って気づく大切さ~

日時
5月23日(土)
14:00~16:30

講師
・松隈洋(DOCOMOMO JAPAN 代表、京都工芸繊維大学 教授)

コメンテーター
・平野祐一(日本建築学会 香川県立体育館調査研究委員会 代表)
・カワニシノリユキ(香川県立体育館 保存の会 代表)

場所
・ホテルマリンパレスさぬき 3階 屋島の間
〒760-0066 香川県高松市福岡町2丁目2−1

入場
・無料(先着順ですので、立ち見の可能性もあります)

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写真展の準備

香川県立体育館 保存の会で2月21日(土)から始まる写真展の準備を着々と進めています。

少し遅れ気味ですが、徐々に内容が固まりつつあります。香川県立体育館の初めての写真展だと思いますので、ぜひ多くの方にご覧になっていただければと思います。よろしくお願いします。
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香川県立体育館 写真展
「いままで と これから」
【開催期間】
2015.2.21(土)~3.1(日)
【開館時間】
13:00~20:00(close:火.水.)
【場所】
@北浜gallery
〒760-0031 香川県高松市北浜町3-2